目元のたるみ(目の下)

目の周囲は加齢性変化が現れやすい部位です。目の下にたるみが生じると、たるんだ部分が影になってクマのように見えたり、tear trough あるいはnasojugal grooveという溝・凹みが出てくるなど、疲れた印象を受けやすくなります。

この部分は皮膚が薄くデリケートであり、皮下組織の構造が複雑な部分でもあるため、治療には解剖学的知識や熟練した技術が特に必要です。

治療法は、大きく分けて、出てきてしまった溝・凹みを充填剤で補う方法と膨らみを取る方法があります。

目の下の凹みを埋める治療は、目元専用のヒアルロン酸製剤を使用しています。このヒアルロン酸はデリケートな目もとのために作られていて、組織になじみやすい特徴があります。また、アミノ酸、抗酸化剤、ビタミン、ミネラルが含まれているため、凹みを埋めるだけではなく、注入部位の皮膚に潤いをもたらし、ハリとツヤがアップする効果があります。

凹みが軽度の場合や、皮膚のたるみが気になる場合は、HIFU(ハイフ:高密度焦点式超音波)によるたるみ治療が効果的です。高密度焦点式超音波を、目もとに適したターゲット層に照射することで、引き締め効果が期待できます。

目の下の膨らみの原因が眼窩脂肪突出の場合は手術を行っています。当院で行っている下眼瞼脱脂術は、比較的短時間の手術で皮膚に傷あとが残らない方法で、当院の美容外科手術の中では件数の多い手術です。

目もとのたるみ治療

目もとのヒアルロン酸注入

TEOSYAL リデンシティⅡ

リデンシティⅡ

デリケートな部分の治療のために開発されたヒアルロン酸です。

  • リデンシティⅡは8種類のアミノ酸、3種類の抗酸化剤、2種類のミネラル・ビタミン配合の高機能ヒアルロン酸です。
  • くまの治療や、小じわに適しています。
  • 皮膚再構築(コラーゲン生成促進)に有効な成分を配合しているので、お肌がみずみずしくなり、肌ツヤ・ハリがアップする効果もあります。

TEOSYAL リデンシティⅡについて

  • EOXAN社製(スイス)で、日本国内未承認製剤です。
  • CEマーク取得、FDA承認されています。
  • 日本国内において同一の性能を有する国内承認製剤はありません。
  • この製剤は医師が個人輸入をしています。
施術の流れ 洗顔→診察→治療→メイクをしてお帰りいただけます。
施術時間の目安 約30分
カウンセリング当日の施術 可能
麻酔 クーリングのみで治療可能ですが、ご希望の方には表面麻酔を行います。
施術価格(税込) TEOSYAL リデンシティⅡ 1本1cc 110,000円

※上記治療費には、麻酔、マイクロ注射針、カニューレ、技術料が含まれています。

ヒアルロン酸注入治療のポイント

  • 使用するヒアルロン酸はすべて麻酔入りです。
  • 厚生労働省認可製剤、FDA認可製剤をそれぞれ多種類ご用意しており、患者様の症状や、治療部位に最適な薬剤をご提案します。
  • ヒアルロン酸注入の豊富な実績がある院長が、痛みに配慮した注入テクニックで治療を行います。
  • 他院の修正治療にも対応しています。

ヒアルロン酸注入治療のリスクと副作用

  • 痛み、ダウンタイム、効果については個人差があります。
  • 一過性の疼痛、むくみ、赤みが生じることがあります。これらは数時間から1週間程度持続する可能性があります。
  • 内出血が生じる可能性があります。通常1週間ほどで消失しますが時間がかかることがあります。
  • 局所の熱感、強い赤み、腫れ、しびれが生じることがあります。
  • 稀に注入した直後にアレルギーが起こる可能性があります。
  • 非常に稀ではありますが、注入後時間が経ってからのアレルギー反応、しこり、動脈塞栓による皮膚壊死等の合併症の可能性があります。

下眼瞼脱脂術(経結膜法)

目立っている目の下の膨らみを取る手術です。結膜側からアプローチするので、皮膚に傷が残りません。

施術時間の目安 60分程度
麻酔 局所麻酔
洗顔・シャワー 翌日より可能
メイク 術後から可能
術後経過について
  • 腫れ予防のため、下まぶたに肌色のテープを貼付・固定します。お帰りの際は、メガネやサングラス、マスクのご使用をおすすめします。
  • コンタクレンズのご使用は術後1週間控えていただきます。
  • 内出血が生じた場合は1~2週間程度かけて落ち着きます。
術後通院 術後1か月程度で診察
カウンセリング当日の施術 不可
術前血液検査必要
術後注意事項/その他
  • 腫れ予防のため、下まぶたに肌色のテープを貼付します。お帰りの際は、メガネやサングラス、マスクのご使用をおすすめします。
  • 手術当日から腫れが引くまでは、飲酒や運動を控え、無理せずお過ごしください。
  • コンタクトレンズ装着は術後1週間以降にしてください。
  • 未成年の方が手術を受けるには、保護者様の同意が必要です。
施術価格(税込) 下眼瞼脱脂術(両側) 220,000円

下眼瞼脱脂術(経結膜法)のリスクと副作用

  • この手術は保険適応外です。
  • 手術の合併症として、アレルギー、腫脹、疼痛、感染、内出血、血腫、縫合糸膿瘍、結膜炎等が考えられます。
  • 左右差が生じる可能性があります。
  • 術後経過には個人差があります。
  • 安全性の高い治療を行っておりますが、予期せぬ合併症が生じることがあります。その場合にはさらに治療を要することや、非常にまれですが後遺症が生じることがあります。
  • 術前診察では手術を担当する医師が、患者様にご納得いただけるまでしっかりとご説明しておりますので、ご不明点は遠慮なくお申し出ください。